先日、柏木哲夫先生の本を読み返しました。癌の末期の患者さんと対面する上で医師として常に思っておかなければならないを再確認しました。それは、死ぬのが怖いと言う患者さんに対して、”一緒にがんばりましょう。”というと、患者さんは ”はぁ” といい会話は終わってしまうので、安易に励ますよりも”そうなんですね。”と頷き、理解的態度を示すことです。すると患者さんは、 ”だんだん弱るような気がして・・・。” 対して医師は "そうですか・・だんだん衰弱していくように感じるんですね。” そうするすることで、効用が3つ生まれます。①会話が持続する。②会話をリードするのは患者さん。③弱音を吐ききることができる。柏木先生曰く、死ぬのが怖いという患者さんはいるが、死ぬことの怖さをなんとかしてほしいといった患者さんはいないとのことです。 (著書「死にざま」こそ人生 より)
私たちは、生まれた時点から死に向かって生きていきます。誰もがしらない死ぬことに対して、不安をもつのは当たり前です。私たち医療者は、精神的にも肉体的にも苦しまずに死にたいという思いを共有できたらと願いながら、日々の診療をつづけています。
