下の図のように骨は常に生まれ変わっています。古くなった骨が壊されて新しく骨を作るためには、骨の材料となるカルシウムとコラーゲンが必要です。骨を鉄筋コンクリートの建物に例えると、カルシウムはコンクリートでコラーゲンは骨組みとなり、外部からの強い力が加わっても、しなって骨を折れにくくしてくれます。月経時に分泌される女性ホルモンのエストロゲンは骨が再生する力を促します。糖尿病での高血糖状態は血液中のブドウ糖がタンパク質と結びつきAGE(終末糖化産物)と呼ばれる物質が多くつくられ骨のコラーゲン内に蓄積され骨が折れやすくなります。高血圧や腎臓病も骨の劣化と深いかかわりがあるのが分かってきています。
骨活(骨の健康を保つこと)のポイント2つ。①食生活②運動です。①ではコラーゲンを含むバランスよい食事を摂り。ビタミンK・カルシウム・ビタミンDを含む食品を食べましょう。ビタミンDは活性型ビタミンDのサプリメントの利用がお勧めです。②運動では、スクワット(雨天時)やウオーキング(晴天時)を毎日の運動のメニューに取り入れましょう。骨は何歳からでも強くできます。気になる方は、病院で骨粗鬆症検査を受けましょう。ご自分の骨の状態を知ることができます。