『論語』とならんで、中国古典の一大潮流を成しているのが『老子』です。『論語』とは対極の『老子』は、あるがままに無為自然に生きて充足できる境地に達することを重視しています。私の好きな言葉に『無為(むい)を成し、無地(むじ)を事とし、無味(むみ)を味わう』という言葉があります。老子らしい、逆説的な言い回しを意味しています。すなわち、文字通りの何もしないのではなく、大事を見越して、つまり事態が困難になったり、問題が重大化したりするずっと前の、まだ易々と処理できるうちに、様々な手を打っているから、大したことは何もしていないように見える、ということです。健康を守るのも同様です。無為自然に生きるために先見の明を持ちましょう!!
明るい未来へ向かって・・
写真:大浜海浜公園